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『ブラック・ハッカー』POV映画の可能性。 ★★★☆



ブラック・ハッカー
Open Windows/監督:ナチョ・ビロガンド/2014年/アメリカ・スペイン/100分





2014年11月22日劇場公開(PG12) 公式サイト
鑑賞日2014年09月18日 【試写】ヒューマントラストシネマ渋谷 シアター2 にて



* 映画川柳。


開いたら 二度と閉じない ウインドウ



*予告編。







*ざっくり、あらすじ。



お前のパソコンはもう俺の物だ。

大好きな女優の追っかけをするニック(イライジャ・ウッド)
突然、送られて来たメッセージを開いたために、後戻りできない事件に巻き込まれる作品。



*感想、思ったこと。



■予想よりも楽しかった。

予告を見ても、キャッチコピーを読んでもどういう話なのかイマイチよくわからなかったので、あまり期待せずにいました。ところがどっこい、映像の見せ方やストーリーの展開に気付けば引き込まれていました。

この作品の面白さの一つがパソコンの画面内で展開されていく映像の数々だと思います。こうして今、ブログを書いている時もパソコンの画面上にはウェブブラウザのウインドウ以外にもiTunesだったり、Evernoteだったりと色々とウインドウを開いています。そんなウインドウを使って映像を見せて行くという斬新な手法が本作の見所であり、面白さだと思います。イメージとしては、Youtubeを同時に何個も見てる感じですね。でも、常にいくつものウインドウを同時に見せられている訳ではなく、忙しなく各ウインドウを見せてくれるので、情報が同時に入ってきて、整理できないということはないですけど、疲れます。あっちこっち見せられるので疲れます。

でも、その限られた映像の中でめまぐるしく展開に緊迫感があり、面白かったです。
ある意味ワンシチュエーションスリラーなのかも知れないです。カーチェイスとかあるけど。


■POV方式の新しい傾向?

映像はパソコン内蔵のウェブカメラだったり、監視カメラだったり、謎のピンポンボール型カメラなのです。しかし、このパソコンを映している映像は完全に主観映像なんですよね。POV方式っていうのはPoint of Viewの略で、最近だと『クロニクル』なんて映画などでも使われていた手法です。それが独特の緊張感を生むんですよ。見える範囲が限られているというのももちろんですが、必然的に揺れるので面白い映像になっているんですよね。
それがパソコン画面に対して行われるということで、普通のPOVでは見えない主人公の表情を捉えたり、同時に色々なものを見せることができていたのが見ていて面白かったですね。

【主観映像】POV方式で撮影された映画まとめ - NAVER まとめ



こんなまとめがあったので、参考に映画を観てみるといいかと思います。

ズームすると画質が粗くなるのはちゃんとしてると思いました。


■で、結局なんだったんだろう。

宣伝などを見ると、現代社会においてネットは怖いよね、みたいなところを伝えたい作品のようにも思えるけど、映画のラスト(あんまり好きじゃない)から考えると、情報流出してもお前のことなんか誰も気にしちゃいねーんだぜ、みたいなところもあるように感じられて何とも言えず。

でも、主人公馬鹿だなーと思った一番最初の行動もそういうことだったのか、となるようでならず。考えられているようで考えられていない作戦に相手が馬鹿でよかったねとしか言えない感じです。

監督の中ではもっと色々と考えがあったのかも知れないのですが、いかんせん伝わって来ませんでした。あの機材がどれくらいすごいのかわからないですし、ラストの含みを持たせたような持たせてないような。


すごい演技力でした、イライジャ・ウッド。もうホントに変態俳優としてやっていくといいと思います。

サーシャ・グレイがWIDER、MOREといじめられるのを観ながら、
POVの可能性がまた広がった。そんなことを感じた映画でした。



*関連作品。



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